住まいを建てる時にも 原点からの視点で計画することが大事です。
住まいとは何か?
人も生き物であり、自然の一部であるなら、住まいとは生き物の「巣」である、という本質が見えて
きます。
では、「巣」にはどんな要素が必須か?
まず、「巣」をつくる場所が災害や外敵から身を守れる処にあり、風雨、寒暖を防ぎ、強固に
安心して子育て、暮らしが出来ること、快適で健康に暮らせること。キレイな水と空気があり
食料が手に入りやすいこと。等があげらえます。
家づくりでもその土地が災害に強い場所であることが大事です。
津波、洪水、土砂崩れの恐れのある場所は避ける、周囲に高い建物や工場、人が密集している
処も避けたほうがよいかも知れません。
また家は災害に備えた丈夫で耐久性があり、耐震性を考えると平屋であっても許容応力度による
構造計算をし、耐震等級3に十分な余裕を持たせるべきです。
素材は健康や環境に配慮し、火災時に有害な燃焼ガスが出にくい自然素材系のもので、 人柄と腕のよい職人にまかせ、その土地にしっくり馴染んだ自然の恵みを十分取り入れた設計にします。
災害に備える意味で、設備機器も一工夫すると安心です。
今、被災地で大活躍している「薪ストーブ」、電気や灯油がなくても暖と炊事がとれ、燃料は
どこにでもある木でOK、雨水利用タンクや太陽光パネル、非常用のポリタンクや非常食が
入る外部物置や井戸水が使えると急場はしのげます。
このような危機管理的な発想もこれからの住まいづくりに欠かせません。
当社が長年このような考え方をもとにお客様に提供してきた木の家がいよいよその
本領を発揮し、改めて再評価されているのはうれしい事です。
原点、本質からの家づくりをこれからもお手伝いしたいと思います。
浜畑有信